介護職は入居者様の死に直面することが多い

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介護職は入居者様の死に直面することが多い

介護職として働いていると必ず直面するのが入居者様の死。特に、老人ホームやグループホームといった介護施設で働いている方は経験があると思います。

入居者様の死に直面した

私が初めて入居者様の死に直面したのは夜勤でした。いつも通り、日勤の業務を引き継いで、夕食、お風呂、就寝介助を済ませ、事務で書類の整理をしました。

そしていつも通り、深夜3時頃に各部屋を巡回して入居者様の様子を見たら、89歳だった男性が亡くなっていました。すぐに119番をして救急車を呼び、搬送を見送りました。

つい数時間前に寝間着を着させ、眠りにつく姿を見たばかりです。苦しんだ様子もなく、まるで眠っているようでした
早番に申し送りをして、その足で搬送された病院に駆けつけると、すでにご家族の方々がおられました。

私は責任を問い詰められる覚悟でしたが、ご家族からは「ありがとうございました。お陰様で安らかに逝けました。」と思わぬ一言。その瞬間、深夜3時から張り詰めていた緊張がほぐれ、同時に大量の涙が出てきました。

他人ではないが家族ではない

入居型の介護施設は、家族がダメだと思ったから施設に預けるわけです。ですので必ずしも「絶対に死なせるわけにはいかない」という状況ではないと思います。

また、私たち介護職員が家族と同じ感情を持って、入居者様と接することなんて不可能なんです。実の親でもなければ親戚でもありません。

在宅介護では「頑張らない介護」が何より大切なことと言われていますが、それは介護職にも言えることです。どこかで、仕事だからと割り切ってお年寄りと接しないと、精神的に参ってしまう。真面目な人ほど辞めていくような気もします。

仕事中の死は慣れる

初めて入居者様の死に直面した後も、何度か勤務中に亡くなられている場面に遭遇しました。そんな経験を繰り返すうちに、不思議と死を受け入れやすい体質に変わっていきました。

当然、他人だからということもあるでしょうが、介護施設は人の死に近い場所だと認識し始めたことも大きいでしょう。

また、なんとなくですが「この入居者様はそろそろだな」と不思議な直感も働くようになりました。当たって喜ばしい直感ではありませんが、その日と夜勤が被りそうだったらご家族の連絡先を控えるようにしています。

入居者様の死が耐えられないなら介護職は辞めるべき

介護施設で働いていれば必ずと言っていいほど、お年寄りの死を目の当たりにする場面があると思います。なかには死に顔が怖くて耐えられないと辞めていく人もいました。そういった人は介護職に向かないと思います。精神的に辛いだけですからね。

私の場合は、死=恐怖と考えるのではなく、一つの命の終わりで、尊い場面にたち会うことができる瞬間と思うようにしています。

もし、入居者様の死に直面して、心の整理が難しいという方は、考え方を変えてみてください。介護が必要になった時点で死とは隣り合わせで、実に自然なこと。責任や恐怖ではなく、尊重や感謝と受け取ってみてください。

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